ヘッドスパと髪質改善トリートメントが評判のプリマヴェーラ神楽坂です。
今回は、「ヘアカラーの際、根本だけを染め続けるのはダメなことか?!」について、美容師目線でお答えしようと思います。
結論から言うと「問題ない」です。しかしたまには全体を染めることもオススメしています。それらの理由を説明したいと思います。
ずっと根本だけを染め続けることは別に悪いことではない
定期的にヘアカラーをする場合、根本だけを染めることも多いと思います。サロンでも「リタッチカラー」や「根本染め」のようなメニュー名で行っているところも多いと思います。
特にグレイカラー(白髪染め)の場合、お客様によっては1ヶ月、もしくはもっと早い周期で染められる方もいらっしゃいますので、毎回全体を染めるのはお財布的にも負担になってしまうかも知れません。
根本だけ染めるということは、すでに染まっている部分にはカラー剤を塗らないということです。当たり前ですね(笑)カラー剤を塗らないということは、すでに染まっている部分に関しては色は変わらないということです。根本から伸びている白髪や黒髪の部分のみを染めて、すでに染まっている毛先に合わせていくというのが「根本染め」「リタッチカラー」です。
「根本染め」「リタッチカラー」のメリットは、すでに染まっている部分の髪の毛に関しては、薬剤を塗布しないのでほぼ「ノーダメージ」で施術することができること、それと今の明るさをや色をそのままキープできるということです。
現在の状態よりも明るくすることを希望される場合は、メラニン色素を明るくするために「脱色」が少なからず行われるので、どうしても髪のダメージは起こってしまいます。
たとえ明るくしない場合でも、毛先まで薬剤を塗布した場合は、明るくする場合よりはやさしいにしろ、やはりダメージはゼロではありません。
しかし「根本染め」「リタッチカラー」の場合は、すでに染まっている部分には基本的に薬剤を塗布しないので、負担をかける部分はまだ染めたことのない健康な「根本部分」のみになり、これにより髪の毛にかかる負担を最小限にすることができるのです。
それと「今の染まっている部分の明るさや色味が気に入っている」場合も、「根本染め」「リタッチカラー」が最適です。ヘアカラーは色の「足し算」と「引き算」です。今よりも明るくしたい場合は脱色効果により「色を引く」必要があり、今よりも暗くしたいまたは色味を変化させたい場合は、発色効果により「色を足す」必要があります。
色と明るさの「現状維持」を希望される場合は、袖に染まっている部分には何もする必要はなく、根本の染まっていない部分を毛先に合わせていくだけでいいのです。
すでに染まっている部分は少しずつ明るくなってくる
もしも前回のヘアカラーで全体を染めた場合、1ヶ月後や2ヶ月後自分ではあまり気づかないかも知れないですが染めた直後よりも明るくなっているはずです。
これは、ヘアカラーの染めるメカニズムによるものですが、希望の色よりも少し明るいところまでメラニンを脱色し、そこに色を入れることによって最終的に希望の色にコントロールしているのです。
時間が経つにつれ、入れた色は褪色(色が抜けていくこと)し、仕上がった明るさ・色よりも明るくなってしまうのです。
このことから、「根本染め」「リタッチカラー」を繰り返すことで、すでに染まっている毛先の部分は少しずつですが明るくなっていくのです。その感じが好きだという方は問題ないですが、「ちょっと明るくなりすぎかも」と感じたら、「全体カラー」をすることをオススメしています。
また、「今より明るく」したい場合や「色味を変えていきたい」という場合は、全体染めが必要になってきます。
先ほど、すでに染まっている部分に薬剤を塗ったらダメージになると書きましたが、「今よりも明るくする」ということがなければ、そこまでのダメージを負うことはありません。また最近のヘアカラー剤はコンディショニング成分が多く含まれていることもあり、染める前よりの染めた後の方がツヤや手触りがよくなることもあります(ダメージが回復するわけではありません)。
「今より明るくしたい」場合には、特にすでに染まっている部分に多少のダメージを伴うので、そこは担当のスタイリストと相談しながら判断していったほうがいいかも知れません。
現状の色をどうしたいのかを基準に決めていきましょう
「根本だけ」を染めた方が良いのか、「全体」を染めた方が良いのかは、今現状の髪色をどうしていきたいかを基準にしましょう。
毎回「全体染め」をした方がいいのか、毎回「根本染め」「リタッチカラー」を繰り返したほうがいいのか、これはどちらかが正解でも間違いでもありません。
プリマヴェーラ神楽坂のスタイリストたちは、最終的にお客様がどのようなカタチを希望されるのかを伺い、それを叶えるために最小限のダメージでできる施術方法を提案していくのがモットーとしています。
なりたい色を叶えるため、キレイな色をずっと維持するために、ご遠慮なくご相談いただければ幸いです。
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